僕が住んでいる地域では、3月が釣りの解禁日となっています。そろそろフライフィッシングを再開したいと考えている僕は、川を眺めながらあれこれを妄想を膨らまして楽しんでいます。あのあたりに、フライを落とすときっとヤマメが出てくるだろうなぁ。あの大きな岩にラインを乗せるようにして、フライを流せばドラグ(川の流れにラインが引っ張られ、フライが不自然な動きをすること。魚は敏感にそれを感じ警戒するため、釣れなくなります。)しないで、きっとイワナが飛び出してくるぞ。
3月は魚の活性がまだ低いので、川底にフライを沈めての釣りじゃないと釣れません。僕は、ドライフライを使っての釣りが好きです。それは、川面にフライを自然にを流して、上手にプレゼンできるとイワナやヤマメが飛び出して自分の巻いたフライに食らいつく釣りです。飛び出してくるイワナに興奮し、水面を跳ねるヤマメの美しさに感激し、フックした魚たちとのやりとりに躍動感と生命力を感じられます。そのドライフライの釣りができるのが4月頃からです。
4月に入りました。雨が続いています。「あぁ、そういえば、4月はだいぶ暖かくなってきて、水温も魚の活性も上がるドライフライの釣りに向いた季節だったなぁ。けど、風が強かったり雨が続いたりしてあまり良い記憶はないなぁ。」なんて思い出します。そんな時は、窓を眺めながら、川を想像しながら、ドライフライを巻いていました。
今年は、再開したいなぁ。そう思うのだけど、以前に使っていた道具たちを収納箱の奥底から出して、確かめてみました。ウェーディングシューズは、壊れていました。底のフェルトの部分もペロンペロンと剥がれていました。お気に入りだったのだけれどなぁ。ウェーダー(いわゆる胴長)もゴアテックスの良いモノだったのだけれど、足のあたりが破れていました。水がしみて冷たくてなりません。偏光グラスも新調しないといけません。ラインは見ていないけれど、十数年使っていないので、もう硬くなって使えなくなっているように思います。再開するまでには、経済的に大きな障壁がありそうです。
幸いまだフライタイイング(フライを巻く道具や素材類)は、残っていました。しばらくは、巻き方も思い出しながら、再開の日を妄想して、様々なフライを巻いていくのが現実的かなと考えています。
フライフィッシングが当たり前のようにできていた頃、毎週末川に入ってロッドを振っていられたのは、とても幸せなことだったんだなぁと今更ながら思います。あの興奮をもう一度…。
今日も読んでいただきありがとうございます。良い1日になりますように。