僕は、感情に飲まれてしまいやすいタイプです。すぐにイラっとしやすい。理性的な判断が効かなくなり、衝動的に行動し、数え切れないほど失敗し、また恥ずかしい思いをしてきました。
思うようにいかないと、イライラしてモノを壊す。八つ当たりをする。同じことを何度も繰り返して、うまくいかないとイラつく傾向にあります。何度やってもうまく組み立てられず、時間だけが刻々と過ぎ、ついにプラモデルを壊す。正しい手順で登録しているはずなのに、PC設定がうまくいかず、徒労の時間にイラつき、PCを壊しそうになる。PCは高価だから、別のものを物を投げつける。感情的と言ってもただの気ままで、損得の考えは働いていたのですね。
釣りが好きな人には、心が傷ついている人が多いと聞いたことがあります。案外とそんなものかもしれません。
FLY Fishingを始めた頃もそうでした。何度キャストしても、同じ枝に引っかかり、フライを回収する始末。出来るだけ魚に気づかれないように岩に上ったり、波を立てないように近づいたり。複雑に絡まっていると、早く目の前の魚に毛針を投げてみたい気持ちと絡んだラインを解けない焦りとでイライラは高まっていきます。そこにまた、同じようにキャスティングミスから引っかかったものなら、怒りは頂点に達します。ロッドをリールから岩に叩きつけ、折ってやろうという衝動に駆られたものでした。(高価なので折らないですけど)
変わったのは、名人の釣りを間近に見たこと。平穏で、フライフィッシングで起こる様々なトラブルにも落ち着いて対処する。そして、フィッシュオン!トラブルさえも楽しんでいるようでした。
イライラして過ごしても、よいことはない。判断力は鈍るし、モノも失う。何より、せっかくのフライフィッシングの時間が、イライラしてつまらない時間になる。忙しい日々の中で与えられたせっかくの時間をイライラした時間に費やしたくはないものです。。
そこから僕は、トラブルは冷静に対処すること、複雑に絡まったラインも落ち着いて時間をかけて、解いていくことを学んだのです。それは、フライフィッシングの時間だけではありません。誰もが、時間は24時間しかありません。家族との食事の時間やテレビを見て過ごす時間、一人きりの時間、仕事の時間、よいパフォーマンスで、よい時間を過ごすことの大切さをフライフィッシングは、教えてくれたのでした。
ここまで、読んでくれてありがとう。よい1日を過ごせますように。