頭の良さとは、動きながら判断できること〜運動と脳〜

健康

頭がいいとは、テストで点数を取れることなのだろうか?小さい頃から、当たり前のようにペーパーテストで高得点を取れる人は、頭がいいと信じ込んでいました。高学歴社会などと言われていました。そういう世の中の風潮でした。だけど、本当にそうだろうか?と思うようになったのは、だいぶ歳を重ねてからです。ペーパーテストで点数の取れないバロンドールは、頭が悪いのだろうか?学歴の低い億万長者は、頭が悪いのだろうか?高学歴の青年が就職しても行き詰ってしまうこと、社会にうまく適合できないこと、そんな情報も世の中には、出回っています。

頭の良さと運動

ラグビー選手の講演で考えたこと

ある仕事上の講演会で、プロのリーグで活躍するラグビーチームのキャプテンの講演を聞きました。学生時代から勝ち残るための過酷な日々、プレーの質をいかに高めるか、そして何よりも心に残っている話が、「勝つためには、動きながら状況を読み適切に判断しプレーにつなげることが大事だ。」と述べていたことです。勝つために、状況を読み、いかにチームに声をかけるか、自分を知りチームメイトを知り相手を知った上で判断をすることが勝利につながる。そんな話でした。ラグビーの経験はありませんが、他の運動に置き換えて考えても、全力で走りながら状況を見て判断するなんて、簡単なことではないことは容易に想像できます。その場その場でたくさんの判断要素があり、それに合わせて選択肢もいくつもあるでしょう。その中から最適解を選び実行するのです。「えぇっと、僕はまだ敵陣には遠いところでボールを保持していて、近くにチームメイトが何人いて、遠くには足の速い誰がいて、敵も数人走ってきてる。あの選手達はタックルがうまいんだったなぁ。さて、どうしよう。」僕ならそんなところです。悠長に考えている暇はない。瞬時に、現在の状況からいくつもの選択肢が思い浮かび、最適なものを一つ選択し、実行に移すのです。ラグビー選手ってすごいなぁ、こういう人たちを頭がいいというのではないだろうか?心技体も兼ね備えているように見えるし。このことは、ラグビー選手だけではなくて、スポーツ選手全般に言えるなぁ。なんて、ある意味アスリートへの憧れのような気持ちも湧いてきました。その講演に刺激されて筋トレにも熱が入れるようになったようにも思います。

ジョギングや筋トレを続け、それらに関する書籍も多く読んできました。それらの中には、運動と脳について書いてあるものも少なくありません。主な書籍は以下のものです。

「脳を鍛えるには運動しかない」 エリック・ヘイガーマン、ジョンJ.レイティ、野中香方子 NHK出版

アメリカのとある州では、授業の前に運動を取り入れ、全学校が軒並み学力向上の成果を得られたといいます。たくさんのエビデンスから科学的な運動の脳への好効果が紹介されています。パフォーマンスの維持と毎日をよく生きるためのジョギングへのモチベーションを高めてくれました。

運動脳 アンデシュ・ハンセン著 サンマーク出版

有酸素運動が脳に与える好影響について書かれています。運動を習慣化すると、特に有酸素運動を習慣化すると、脳の機能が強化されることや衝動的に行動することを抑える脳のブレーキペダルが効くようになることなど、運動と脳に関する興味深い知見が得られます。読むとすぐにジョギングをしたくなります。「ジョギングをしないことが損だ。」そんな思いにもさせてくれます。

脳は、移動する生き物にしか備わっていないそうです。確かに草花や木々には脳は、ありません。脳は、つまり移動を前提として発達してきた器官なのです。ラグビー選手がボールを追いながら、周囲の状況から適切なプレーを判断するように、移動しながら、運動しながら考えるために脳はあるのです。

運動すると脳が働く。運動をやめると脳が衰える。

動きながら考えて判断し選択し最適解を実行に移せることが、頭が良いということなのです。デスクワークが多いと煮詰まってしまうのは、当たり前なことだったのです。デスクワークばかりだと実行に移す力が衰えそうな気がして、そわそわしてきます。

せめて、週末のジョギングをしながら考えることとともに、平日は、時折歩きながら企画を考えたり思索に耽ることも取り入れてみようかと思いました。

読んでいただきありがとうございます。今日も、良い1日になりますように。

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