自転車通勤のメリットとして
- 自動車に比べて、初期投資が低くてすむ。特にガソリンや保険などの維持費もあまりかからない。
- 雨天や積雪の日などに必要なものや技術が身につく。それは、日常生活にも応用可能で意外に役に立つ。
- 健康への投資になる。(高齢になると若いうちに、健康への投資をしておくべきだという情報が多く耳に入ってきます。)
今回は、2つ目の項について僕の経験から書いてみます。
雨の日の自転車通勤は嫌なものです。まず、クレイチングや白線の上は、滑りやすくなります。特にロードバイクのような溝がなく細いタイヤだと結構気をつけないといけません。どんな豪雨でも、少しでも快適に自転車に乗車するために、雨具は良いものを揃えました。ゴアテックス製の蒸れない雨具です。上下で揃えると高価ですので、ジャケットだけをゴアテックスにしました。ヘルメットもかぶるので、フード付きを選びました。下のズボンは、比較的安価で、丈夫なものを選びました。ギアの部分に裾をひっかけるので、裾どめのゴムなどをしました。転ぶこともあるので、あまり高価なものは避け、丈夫なものを優先しました。靴は、濡れることを覚悟し、よほどの時には、カバンの中に、替えの靴をいれて出勤しました。帰りは、入れ替えましたが、勤務時間中に出来るだけ乾かし、濡れたまま帰る日が多かったです。靴下は、職場のロッカーにストックを入れておき、濡れた靴下は乾かし(人目につかないように)ておきました。乾きませんけれど。僕の職場のロッカーは、シャツの着替えやタオル、靴下、ハンカチ、下着など、もしも通勤途中に何かあったら…という時に対応できるものでパンパンです。(人に見せられる状態ではありません。見る人はいないだろうけれど。)
雨天時の自転車通勤のための雨具は、様々な場面で役に立ちました。屋外での仕事の際、傘よりもレインジャケットの方が断然業務をしやすいことがよくあります。僕の用意していたものは、コンパクトにまとまり持ち運びやすく、また自転車通勤で頻繁に使用しているので使い慣れていました。機能性もよく大変使い勝手が良かったので、僕にとって必須のグッズへと育っていったのでした。
副次的なロッカーグッズの効果として、突発的にタオルが必要な時、「あぁ、ロッカーに入っていてよかった。自転車通勤をしていなかったら入っていなかったかも。」なんて思うことも時々ありました。
積雪時の自転車通勤には、段階を踏んで対応します。寒くなってきたら、ブロックタイヤに履き替えます。積雪し道路に雪が残りそうな段階で、スパイクタイヤに変えます。パンクを含めて、年に10回程度は、タイヤ交換をするので、コツはだんだんつかめてきました。タイヤ交換の道具をどのように使うのかも、自転車屋さんの技を盗み見しながら、覚えました。(何度か有料でお願いし、ちょっと見させてもらいました。)多少技術は上がってきたと思います。とはいえ、朝出勤直前の急なタイヤのパンクなどには、「なぜ今?遅刻するじゃん。朝のうちにまとめたい仕事があったのにできないし、遅刻するかも…。」なんて、心が折れそうになります。それでも、落ち着いて一つ一つやれば30分くらいでなんとかできるようにはなりました。
緊急時にすぐに対応できるように、ホイールを購入しタイヤを装着しておいて、何かの時にはすぐに交換できるようにしました。その交換もディスクブレーキシステムの自転車だと、非常にラクなのでオススメです。
これまでに2度ほど、出勤途中ちょうど自宅から勤務場所までの途中でタイヤがパンクすることがありました。一度は道路脇でパンク修理しました。一度は、チューブの替えがなく、自転車をその辺に置いてタクシーで。なんてことができるわけもなく、遅刻確定なので、かくかくしかじかと遅刻するだろう状況を説明し、パンクした自転車を押して歩いて出勤しました。それからは、ドリンクホルダーに入るタイプのツールボックスを常時携帯しています。
冬はやはり寒さとの勝負です。アイスバーンでのスパイクタイヤの効果は、素晴らしいです。走りやすい!!を実感できます。が、滑り出したら、当たり前ですが滑ります。雪が積もったらスパイクタイヤでもなんでも雪がフレームまでまとわりつき走りにくくなります。雪にまみれながら、押して歩きながら、吹雪の中、視界の悪い中を進むことになるのです。交通量の多い道路は、自動車の邪魔になるので、細い道を選んで通るので尚更です。足や手の指など末端の冷え方は尋常ではありません。自宅に着き、すぐに風呂に入ると、温度差に手足の先は、痛くなります。凍傷の一歩手前だったのではないかと思います。
そこで活躍したのが、ブーツ(動きやすく温かく丈夫なもの)とグローブです。今は、もしかしたらワークマンなどで安価で暖かなブーツやグローブが売っているかもしれません。僕は、ホーキンスのブーツとアマゾンで買ったグローブを使いました。グローブは、2度ほど「もっと温かいものはないかな」と探しました。それらブーツやグローブは、普段使いにも優れています。特にグローブは、冬のジョギングの際の必需品です。ただ、自転車通勤でのグローブとしては、それでも冷たく、インナー手袋と2重にしたり、3重にしたりしましたが、あまり効果的ではありませんでした。しかし、よく探せばあるもので、スーパーカブを冬に運転しているようなおじさんがつけているハンドル自体を覆ってしまうカバーが、なんとロードバイク用にもあったのです。即購入し試してみました。なんと手指の寒さ問題は一気に解決です。職場に着くまで、あるいは家に帰るまで、手はポカポカのまま暖かいのです。良いものを見つけました。冬のロードバイクは、ハンドルカバータイプのもの一択です。ただ、他の場面では活用できないと思います。それが残念。
今回は、自転車通勤に付随して得られるものについて、書いてみました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。皆様にとって、良い1日になりますように。