自転車通勤に至るまで

経験

自動車の運転は、あまり得意ではありません。視力が落ち、動体視力も低下していることを実感して以来なおさらです。特にも長距離運転はいけません。2時間以上の長距離運転をしなければならないとなると構えてしまいます。

眠くなるのです。同じ姿勢で、微妙な振動が続くからでしょうか、ときに激しい睡魔に襲われます。僕が運転し、家族がみんなスヤスヤと寝ている状況は、最悪です。シンパシーが強いのでしょうか、共感する感性が鋭いのでしょうか、僕も眠くなってしまいます。次のパーキングかサービスエリアまで頑張ろう…ガムを噛んだり、炭酸飲料を飲んだり、首をマッサージしたり、足をつねったり、ほおを叩いたり…。自分一人で睡魔と涙ぐましい戦いを繰り広げています。「サービスエリアについたよ。トイレはどう?なんか飲み物でも買ってきたら?」なんて言って、家族がいない数分に仮眠を取っています。みんなが戻ってきてから、トイレに出ると外の空気を吸って身体中に酸素が行き渡るように感じ、良い気分転換になります。

地方では当たり前ですが、仕事には自動車で通勤していました。15年ほど前になりますか、異動があり、自動車で1時間以上かかる職場に通うことになりました。移動したての4〜6月くらいは激務です。職場になれることや新しい仕事を覚えること、人間関係にも疲れ果ててしまいます。特に精神的にヘトヘトです。朝の出勤途中で、また帰路の途中でも睡魔に襲われ、コンピニや脇道で仮眠を取らなければいけない状況が続きました。1時間強の自動車通勤でしたが、「このまま続けるとそのうち事故を起こしてしまう。」と恐ろしさを感じました。またその頃ガソリン価格が200円に迫っている時期でした。過酷な通勤の上に経済的にも負担の大きい自動車通勤をやめる決心がついたのでした。

自動車を売り払い、電車やバスを使い、駅からは自転車を使うという生活が始まりました。健康への意欲はあったので、体の疲れはありましたが、肯定的に考えることができました。また、電車の中で自動車の運転中よりは安心して眠ることができました。電車の中では、読書をしたり、英語の勉強をしたり、仕事の準備も電車の中でしたりすることもできました。電車の定期券で、映画が割引になったりもしました。「電車いいねぇ!自転車いいねぇ!」「健康万歳!」そんな風に自転車通勤に対して、良い印象をもつことができたのが続いた理由かなぁと思います。自動車がないので、選択肢からなくなったことも要因の一つだったかなぁと思います。自転車は車検やら保険やら維持費が自動車に比べて安いです。経済的であることも魅力です。

今日も読んでいただきありがとうございます。良い1日でありますように。

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