映画が面白い。
なかなか映画館に行く余裕はなく、家でアマゾンプライムで映画を観ることが多いです。貧乏性なのでしょう、僕は、何かしらをしながら見ることが多いです。洗濯物をたたみながら、アイロンをかけながら、仕事の文書を整理しながら、単純な入力作業をしながら…などなど。人の声がないとどこか寂しくて、映画を流しながら作業をしているようなところもあります。
ストーリーが美しい
ジャンルは特にこだわりませんが、後味が悪そうなものは見ません。海外のド派手なアクション映画は、わかりやすくてよく観ます。かっこいいアクションシーンは、思わず手を止めてみてしまいます。自然に手を止めて「この映画いい。面白い。」と見入った映画は、「しっかり鑑賞リスト」に入ります。わかりやすさと楽しさだけではなく、最近はストーリーの美しさに惹かれることが多いです。ながら鑑賞でもストーリーが伝わるって、映画監督は、すごいなぁと感心します。
手を止めて心を奪われて、涙してしまう映画に出会いました。そんな映画は、邦画に多いです。きっと感覚があうのでしょう。
ぼくは明日、昨日のきみとデートする
娘や息子が中高生の頃、話題にしていた映画の中の一つだったと思います。僕の中では、中高校生向けの胸キュン(我が子たちが使っていた言葉です。)の恋愛映画なんだろうと大して興味はありませんでした。他にも、いくつか子どもたちは映画館に胸キュン映画を観に行っていたようです。
ある日、アマゾンプライムを開いているとプライム映画の中に、「あぁ、これ聞いたことあるなぁ。」という映画がありました。それが、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」でした。流し見で観てみようと思いました。結果、主演の2人がとても素敵で目を奪われてしまいました。恋愛の終わりが近づいていく彼女とこれから恋愛が始まっていく彼氏の切ないけれど、とても美しい恋愛ストーリーです。最後に流れるバックナンバーの曲も心に染み入ります。なんて美しいストーリーだろう、今を大事に生きること、この一瞬を大切にすること、人を愛するということを教えてくれているようにさえ思う映画です。2回目、3回目と繰り返し観ることで、あぁそうかと納得することもあるし、この表情にはこういう理由があったんだなぁと改めて深い意味を感じさせてくれる映画でもあります。
こん、こん
いつも明るくて笑顔で…、そんな人が稀にいます。話すだけで、元気がもらえて、前向きで、誰にでも優しい。そんな人もごく稀にいます。「すごく素敵な人だなぁ。でも、心の中に抱えているものはないのだろうか?」そんな風に思ってもしまうことも僕には、あります。
すごく素敵な彼女とよくどこにでもいるような彼氏の物語です。好きなものがいっぱいの彼女に惹かれながらも、つまらない嫉妬や自尊心から距離を置き始める彼氏。そのすれ違いの中で、決定的な出来事が起こってしまいます。そしてそれは悲しい結末へとつながっていく。
みんなに元気や明るさや優しさを与えられる存在。その存在が、この世から消えてしまった時、その元気さや明るさの裏側の思いを知ることとになった時、私たちはその存在の大きさを知るのでしょう。どこまでも心の美しい存在に、心を動かされ涙した映画です。
美しいストーリーなのだけれど、よく考えると…
良い映画に出会えると、僕は幸運だなぁと思います。僕の中での人生観というかマインドセットというか大きく影響されるのを感じます。けれど、歩きながらとかジョギングしながら、素晴らしかった映画を思い出して妄想の中で再体験していると、「ん?なぜあんな行動をしたのだろう?」「時間が逆行するということは…。」「んん?おかしいぞ?」などと、辻褄の合わないところにも気づきます。素敵な人物のアラが見えてくるのに似ているでしょうか。それでも、心を動かすストーリーの美しさと力は素晴らしいと思っています。時間をおき、心の距離を置いて眺めてみると、別の部分も見えてくるものです。
映画の話とは別になるけれど、感動している段階で、決断するのは、よくない、少なくとも慎重に考えないと…、その時の感動に流されてしまっては、後々失敗したことに気づくことになるかもなぁ…、時間をおいて、距離をとって感動したことを眺めてみることは大事なことだなぁと、美しい映画に出会った感動とともに思ったのでした。即断即決は、かっこいいけれど、感動しているときは慎重さも大事ですね。
読んでいただきありがとうございます。良い1日になりますように。