幸運であることに、感謝

2〜3回転くらい回転したのです

日常生活の中で普通の人物が、スケーターのようにくるくると回転する動きをすることは、ないと思います。かくいう僕もその通り、バットを額に当ててグルグル回りして、コーンの周りを回旋するリレーをやってみたことは、学生時代に経験があります。10回転もすれば、三半規管がおかしくなり、まともには動けませんでした。この歳で、やってみようとはつゆほども思いません。

まさか自動車運転中に、スタントマンでもない僕がそんな経験をするなんて思いもしませんでした。およそ2〜3回転したと思います。きちんと数えられる状態ではありませんでした。おそらくスタントマンの方やプロのレーサーのような方なら、対応できるかと思いますが、僕は一般人なので、まずい!と思いました。

そんな状況でも、いろいろなことを考えるものです

それは、12月初旬だったでしょうか。気温は氷点下、道路の凍結も話題に上るような時期でした。タイヤ交換を済まし、これまでの経験から少々の積雪ならば対応できるだろうなぁと、慢心していたわけではありませんが、準備はした。大丈夫!と思っていました。

雪国の人間ならば、道路がアイスバーンになっていて、ブレーキが効かず数メートル滑ってしまったという経験はあると思います。前にあった電柱や自動車にぶつかってしまって…、なんて苦い思い出をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。僕もその通り、自動車に乗り始めの頃、ブレーキを踏むとゆっくりと滑りだし、田んぼの脇の水路にサクッと落ちて車が側溝に刺さってしまったことがあります。

経験したことのない滑り方

この時は、全く違った滑り方でした。自宅から単身赴任先に移動する際にそれは起こりました。僕は交通量が多い時間帯に、長距離運転をするのはちょっと苦手で(煽られたり、煽られはしなくても追い越したくてウズウズしている様子の車が後ろにいると落ち着かなくなるのです。)、夜中や早朝の自動車の少ない時間帯を好んで移動をしていました。現場は緩やかな山間部のカーブ。日中も日陰になり道路は凍結しやすい状況だったのでしょう。ただ積雪はなく、運転席からは乾いた道路に見えていたのでした。スピードは法定速度を守って運転していました。

カーブに合わせて、ハンドルを切った時

そのカーブに差し掛かった時、スピードを緩めるために軽くブレーキを踏みハンドルを多少カーブに合わせて回しました。すると…、滑りだしたのです。ハッと思った時には、ハンドルもブレーキも効きません。道路上を回転しながら、ジグザグに進んでいきました。滑り出して、反対車線に出た時、このままでは、道路脇を流れる側溝に落ちると思いました。遊園地のコーヒーカップのように緩やかに回転しながら反対車線の側溝に向かって滑っているのです。回転を止めるように本能に任せてハンドルを切り、切り返し、切り返ししていました。すると素行に落ちずにまた本来の車線に滑りながら戻って行きました。回転しながら。縁石にぶつかるだろうなぁ。あぁ、JAFに入っていたかなぁ?1時間くらい待つのだろうか?そんなことも考えながら、ハンドルの切り返しを続けました。すると縁石にぶつからずまた、反対車線に向かいました。まだ緩やかに回転し滑り続けています。やばい、今度は落ちるかも。本能に任せてハンドルを切ります。なんとか今回も側溝に落ちずに、本来の車線側の方に向かいました。するとだんだん勢いが落ち、車は進行方向と逆を向いて止まったのです。どこにも落ちずに、どこにもぶつからずに。これは僥倖です。車線を行ったり来たりする間に、反対車線からも自分の進む車線からも車はきませんでした。本当についている。

冬道の移動は気をつけなさい。 という導きだと思います。

ありえないことだと思うのです。本当に有難く思います。こわい思いをしましたが、大きな気づきをいただきました。「導き」であり「気づき」を得ることができた、自然にそう思えるのでした。全てに、神様に、感謝しかありません。

僕は特定の宗教を熱心に信仰している信者ではありませんが、神様の導きに感謝するようになりました。そう考える、これまでも有難いことが多々あったように思い返されるのです。その度に、様々な気づきをいただけることにも感謝するようになりました。「祈る」ということを意識するようになりました。海外で生活する娘を祈りました。ジョギングのコースに神社を加えたのもこの頃からかなと思います。

「導き」「気づき」を感じ取れる状態で過ごしたい。

パフォーマンス良く生きたい、ということは僕の目指す生き方の一つです。それは、導きと気づきをえられることへの感謝できる感性と「導き」と「気づき」を感じとれる状態を保ちたいという願いも大きな動機の一つです。

今日も、読んでいただきありがとうございます。良い1日になりますように。

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