「ホモ・サピエンス全史」ユヴァル・ノア・ハラリ著(河出書房新社)から学ぶ

人類の歴史を通して、現代を見る識見を得ることができたと思っています。それほど読むほどに、私たち人類の進化と歴史について学びました。そして、今起こっていることがどのような背景によるものかを推測することができました。著者のハラリ氏の知識と卓見に敬意すら覚えました。

ホモ・サピエンスは、地球上の生命の頂点に君臨し、地球を我が物顔でいきている。が、もともと我々ホモ・サピエンスは、強い生き物ではない。熊やゴリラをあげるまでもなく、イノシシや鹿など野生の動物に襲われたら、為す術もないだろう。では、どうやって我々は生き延びてきたか。弱いからこその共同と連携にある。個ではなく集団で向かう。私たちは、集団の中で生きてきたのだ。だから私たちは、誰かの目や言葉、行動を本能的に敏感になるのだ。集団は、コミュニティーとして大きくなり、国になる。集団は、農業革命を起こし、収穫物の流通を経て、貨幣の発明を導く。貨幣経済により、財を蓄えるものが現れる。財のあるものの元、様々な研究が行われ、科学革命を引き起こす。科学革命は、人類に空前の力を与えた。

私たちは、今、生成AIが台頭する時代を迎えています。文字を書く必要もありません。文字が読めなくてもなんとかなりそうです。ものを覚えておく必要もありません。実際の経験は、バーチャルの世界で済ませそうです。

私たちが生きる意味はどこにあるのか。幸せとは何なのか。それを今は問われているように思います。人間として生きる価値は?辛いことや悲しいこと、苦しみや憎しみは、排除するだけでいいのか?久しぶりに読み返して考えてみようと思います。

今日も、読んでいただきありがとうございます。充実した1日になりますように。

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